Paper Reading

EFFECTIVE EXECUTION OF THE FLIGHT IN QUADRUPLE JUMPS IN FIGURE SKATING

Paper Readingはほぼ自分用の簡易的な論文まとめです

・論文基本情報

EFFECTIVE EXECUTION OF THE FLIGHT IN QUADRUPLE JUMPS IN FIGURE SKATING(2016)

Karin Knoll

Ilka Seidel

Institute for Applied Training Science, Leipzig, Germany

33 International Conference of Biomechanics in Sports (2015) Proceedings

・どんな論文か

・慣性モーメントに着目し、3回転以上のジャンプを安全に着氷するための準備動作の解析

・先行研究との差分(新規性)

・離氷時の垂直速度によって滞空時間は重要な要素のうちの一つだが、滞空時間が同じでも角運動量が異なるケースがある。

・先行研究において離氷時と空中での角運動量の違いが明らかにされている。また、着氷のために着氷前に下半身に対して上半身を積極的に回転させる戦略が考えられる。

・慣性モーメントに基づいてジャンプ中の着氷予備動作についての特定を行う。

・手法概要

・2000~2013年の間の大会で行われた3A、4S、4Tを選択。グランプリ(ゲルゼンキルヒェン)・世界選手権2004(ドルトムント),ジュニア世界選手権2007(オーバーストドルフ),ネベルホルン・トロフィー2012(オーバーストドルフ),国内イベント。クリーンランディングとは、King et al. (2004)によると、後方のアウトサイドエッジに片足で着地したジャンプと定義されています。

・10人のスケーターの12本のジャンプが分析対象

・50Hzで撮影

・空中での慣性モーメントの時間推移の算出と、AR(着氷準備中に上半身を下半身に対して積極的に回転させること)を用いることが望ましい着地方法なのかを分析

・ARの有無の判別=最後の180度の回転が0.08秒以下の場合にARを用いているかそうでないかを視覚的に判断し、Yes、Noをラベル付け

・慣性モーメントと滞空時間の相関(ピアソン)、0.08秒以下の半回転の時間とARの有無の相関(φ係数)を算出

・結果

 

・滞空時間が最も短いスケーターは、空中での慣性モーメントが最も小さい。離氷時の慣性モーメントも同様に小さい。

・滞空時間が長いスケーターは、着地準備中の慣性モーメントが大きい。

・空中での慣性モーメントの平均値は3Aよりも4S、4Tの方が小さい。(4S: M = .703; SD=.211; 4T: M=.704; SD=.120; 3A: M = .935; SD = .167)

・飛行時間と着氷準備時の慣性モーメントには高い相関。4Sでは顕著。(r = 0.66; p = 0.02)

・離氷時の慣性モーメントと空中での慣性モーメントの間にも高い相関。(r = .89; p = .00)

・空中での慣性モーメントと着氷準備時での慣性モーメントに有意な相関はない(r = .36; p = .25)。その中でも4Sは高めな傾向(r4S =.72; p =.49; r4T =.53; p =.36; r3A =.46; p =.54)。

・12人のうち11人にAR動作が見られた。しなかった一人は最後の180度の回転が0.08秒より長かったため、ARの定義から除外された。最後の180度の回転とARとの相関関係は高い。

・議論

・滞空時間,空中での慣性モーメント,氷上での最後の接触時の慣性モーメント相互関係が非常に重要である.

⇢慣性モーメントの評価は面白い。ARの定義の妥当性(0.08、目視によるラベリング)に疑問。著者の過去の研究を読む必要あり。被験者間の身長や体重の違いはどれだけ考慮されている??

・その他

 

ABOUT ME
@hironowa_ru
修士まではスポーツバイオメカニクスを専攻。新卒で総合スポーツ用品メーカーに入社し、デジタル分野の新規事業開発に従事。現在は日本代表選手団に向けた映像分析サポートを行っており、大学院でコンピュータビジョンの観点からスポーツ映像解析の研究を行っている。
こちらの記事もおすすめ!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です