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以前、氷上スポーツ学会やsports analyst meetupで発表した内容について整理した論文が、9月13日付けで「スポーツパフォーマンス研究 」に受理されました!
論文についての具体的なリサーチクエスチョンは
- 選手はフィギュアスケートの回転不足判定をどのくらい正確に見極める事ができるのか?
- 選手の属性の違いについて、正解率に差が生じるか?
という2点です。
実験と統計解析の結果、インストラクターからの技術指導を受けている頻度が高い群が低い群に比べて有意に正解率が高いという結果でした。
これは各スケート選手が審判員の判定基準を理解するための学習機会が少ないため、インストラクターなどの専門家に頼らざるを得ないことが関係していると考えられます。
他の対戦系や記録系のスポーツに比べて、競技規則がパフォーマンスに与える影響が大きいフィギュアスケートにとっては、審判員とインストラクター、いかなるレベルの選手、またファンの方々も含めた全員が、判定基準について共通認識を形成できるような学習環境の整備をすることが、求められるのではないでしょうか。
スポーツパフォーマンス研究は現在まででVol13まで発刊されていますが、フィギュアスケートを題材にした論文は今回が初めてのようでした。引き続き様々な場でフィギュアスケートについて研究成果を発信できたらと思います!
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