イベントレポート

WEEKLY OCHIAI スポーツ界をアップデートせよ!

News PicskのWEEKLY OCHIAIで最近何かと不祥事の多いスポーツ界が取り上げられて面白かったので、今回はこれの雑感を書いていきたいと思います。

 

■WEEKLY OCHIAIとは、、、

WEEKLY OCHIAIはNewsPicksで配信されている番組で、毎週テーマを一つ取り上げ、それをどうアップデートするかを議論していく番組です。

メディアアーティストや大学教授、数々の肩書を持つ落合陽一さんが切れ味鋭い意見を展開していくのが非常に面白いです。

今回のゲストは日本フェンシング協会会長の太田雄貴さん。日本のスポーツ界をどうアップデートしていくのかの議論が展開されていきました。

■フェンシングの革新的な取り組み

驚いたのが、落合陽一さん、実はフェンシング協会のマーケティング委員をやっていて、アドバイザーとして関わっていること。この人一体どんだけ肩書が多いんでしょう、、、笑

 

まずは太田さんが作成に携わったというフェンシングのヴィジュアライズプロジェクト。剣の動きが速すぎて見えないという問題点から、このような動画を制作されたそうです。かっこいい!!

 

 

太田さんいわく、フェンシングはベンチャースポーツ。泥臭く改革に向けてやっていく!とのこと。

■最近起こるスポーツ組織の不祥事の原因は、、、?

話はボクシング協会の不祥事へ。なんでもボクシング協会は公益認定を受けることができていないのだそう。

公益認定を受けている協会であれば内閣府から指導が入るため、あのような事態になるのは少ないとのこと。

実際に問題が起こっている協会の多くは公益認定を受けられていないところということで、このあたりは全く知らなかったので勉強になりました。

 

太田さんはボクシング協会を例にした上で、問題が起こる協会の共通点を2点上げていました。

  1. 人材の流動性の無さ
  2. 勝利(オリンピックのメダル)がメインのKPI

フェンシングの場合は実際にビジョンを”感動体験を提供する”というのに変えることから始めたそうです。

 

また、協会の理事職は基本的にボランティアで無給選手の強化にお金を使う必要があるため、周辺スタッフの給料も削られるとのこと

スポーツ界は特に収益を高めるという発想に乏しいため、本当に人にお金を払う体制が整っていないことを痛感します。これ故にいい人材が外部から取れないことを太田さんも指摘していました。

 

またどうしても 選手→コーチ→理事→会長とエスカレータ式に上がってしまう。

その競技を知らなくてもマネジメントをすることはできるというのが太田さんの意見。もっと外から入ってきてほしいとのこと。

 

最近はラグビーW杯組織委員会が公募を募っていたりと少しずつ状況は変わってきているのかなとも思ってはいたのですが、協会ともなるとやはり偏った人の配置になっているのかもしれませんね。

■スポーツ界が揉めるのは選手選考が原因、、、

協会が揉めるもうひとつの原因が選手選考

やはり皆自分に縁のある選手に活躍してほしいと思っているもの。

オリンピックが近づきそれが加熱しているからこそ問題も明るみに出てくるのだとか。選手選考がクリアなところだと揉め事も少ないと太田さんは指摘しています。

このあたりはやはり外から見ているだけではあまりピンと来ませんね、、、フィギュアスケートも選手選考で物議を醸したところがありましたが、、、

今のところは大丈夫な方でしょうか?笑

■国際的な会議の場でのロビー活動に積極的でないのが日本

太田さんは国際フェンシング協会の理事も兼務しており、JOC会長になることも目指しているそうで(すごい、、、!)。以前はMBAへの進学も検討していたそうです。

ここでは、国際的な意思決定の場に日本人がいないことを問題点として指摘。それ故に日本選手に不利なルールになっていくというのはよく言われていることですね。

このような場に日本人が少ないことは語学的なハンディキャップもあるかもしれませんね。英語が苦手だからチャンスを逃す。これは非常にもったいないことだと思います。

 

落合さんも、日本の教育はルールを作る側に回ることを汚いと思う風潮が有ると思うとのこと。

とかく”ルールの上で戦うこと=スポーツマンシップ=美徳”としがちであることを指摘。

 

評価指標を外側に持っている時点で駄目

その外側を作る側に回る人材を育てることがスポーツ界でも必要。ルールを守るのではなくルールを定めるほうが強いということを自覚する必要がある。

このあたりは他の業界でも応用が聞きそうな言葉でした。既存産業の中で戦うのではなく、新しい産業を作り出せればめちゃくちゃ強いですからね!笑

■✕セカンドキャリア ◯転職

個人的に面白かったのは”選手のセカンドキャリア”の話。

この話は結構前から問題視されているトピックの一つで、僕が参加しているSDM SportsX Leaders Programでも話題に上がっていました。

 

太田さんの意見は、

セカンドキャリアなんて特別な名前をつけて問題視する必要がなく、ただの転職じゃないかと一蹴。

日本で問題視されているが、アメリカのプロスポーツ選手の引退後の失業率はもっとひどく、日本は全然マシな方だとか。

大事なのは、現役を長く続ければ続けるほど選択肢が狭まってしまうことを現役の段階からインプットしていくことと仰っていました。

サッカーの本田選手なんかは経営など色々なことをやっていますが、今後のトップアウリーとのいいロールモデルになりそうです。

アスリートのキャリア教育については引き続き調べてみたいなと思いました。

 

落合さんはより一般化し、ライフステージが変わっているだけだとの意見。

転職に関わらず、昇進や立場が変わればそれによって見の振る舞いも変わる、日本人はそこの切り替えがうまくできていないとのことでした。

これは体感的にはなんとなく頷けるなぁといったところ。

深刻な2021年問題

2年後の2020年にまで迫ってきた東京オリンピック・パラリンピック。これがあることで、多くの組織は国から補助金を貰えています。

これは2020年に向けての施策なので、間違いなく2021年からは大きな減収となることが見込まれます。

今のうちに収益構造を変えておかないと、補助金に頼ってばかりの組織は破綻することは間違いないでしょう。

 

太田さんはフェンシングの収益構造を変えるため、そのスポーツがメジャーか否かを2軸で切って分析しているそうです。

それが ルールのわかりやすさ × 顔が見れるかどうか

 

ちょっとびっくりな理論ですが、この理論だとフェンシングは最悪なのだそう。

今やろうとしているのは、草の根への取り組み。フェンシング界は今までオリンピックしか見ていなく、オリンピックに行くレベルでない人たちが入ってくる土壌が無かった。今は検定試験を作り、そのようなレベルの選手へのアプローチを進めているそうです。

極論は目指せチャンバラごっこの延長!今は新しい種目も考えているとのことでした。

 

僕がフイギュアスケートを始めて面白いなと思ったのは、競技レベルに関係なく誰もが主役になり大きなリンクと観客やジャッジの視線をひとり占めできる点

このようなスポーツはあまり多くなく、フィギュアスケートの一つの魅力だと感じています。

 

人材の流動性を課題に感じているフェンシング協会ですが、外部からの人材登用には積極的だそうです。異業種でももちろんOK、フルタイムじゃなくてもOKなようにしてるとのこと。

落合さんも社会的ステータスのある人が土日にスポーツ協会で働くのがかっこいいみたいな風潮を作っていくべきだと仰っていました。

 

スポーツ界にはこういう風潮って本当にないなと思いますね。実は僕も今いる会社にスキルアップのための副業の可否について伺ったことがあるんですが、案の定だめって言われましたね笑

働き方改革進んでほしいものですね。。

 

落合さんのお話は前にイベントで聞いたことがあったのですが、話が少しむずかしい!笑 正直うまく記事にまとめられた気がしないのですが、是非実際に動画を見ることをおすすめします!

 

ABOUT ME
@hironowa_ru
修士まではスポーツバイオメカニクスを専攻。新卒で総合スポーツ用品メーカーに入社し、デジタル分野の新規事業開発に従事。現在は日本代表選手団に向けた映像分析サポートを行っており、大学院でコンピュータビジョンの観点からスポーツ映像解析の研究を行っている。
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