現在日本代表チームのサポートを映像分析の観点から行っていますが、今回は一つの事例として学生のときに自分がこの分野に興味を持ってから、まず始めに何をしたかを紹介します。
想定読者
- スポーツアナリストに興味がある方(主に学生)
記念すべき第1回スポーツアナリティクスジャパン
もともと選手の競技力向上に寄与する研究に興味があったため、スポーツバイオメカニクスを専攻し研究室に所属していました。
自身の主な経歴はこちらの記事に譲ります。

曲がりなりにも研究を続けている中で、現場との距離感を抱いていました。トップスポーツの現場では科学的知見がどう活用されているのか?研究のための研究になっていないか?という感じです。
そんな中、データサイエンスの授業を受けているときに、教授から記念すべき第1回スポーツアナリティクスジャパン(SAJ2014)の開催を耳にしました。
ここに行けば現状がわかるかもしれない!と参加することにしました。
これが最初のきっかけです。
スポーツコードの存在を知る
第1回のSAJ2014では様々なお話があったのですが、自身が一番興味を持ったのがスポーツコードというソフトウェアについてでした。
スポーツアナリストの中でも競技現場でデータ分析や映像分析を行っている方々の多くが、スポーツコードを使っているということを知りました。僕は当時このソフトウェアの存在を全く知らなかったため、非常に興味を抱いたのです。
一体どのようなことができるソフトウェアなのか、、、どのような使われ方をしているのか、フィギュアで使うとしたらどうなるのか、、、
そこから、スポーツコードについて調べてみると、日本ではフィットネスアポロ社(現在はHudlグループ)が総代理店となっており、学生向けに”スポーツアナリスト体験セミナー”を開催していることを知りました。
これは参加するしかない!と思い、参加することを決めました。
セミナー参加から長期インターンへ
受講料は無料。受講生は一回あたり3名と非常に恵まれた環境で、週1回、全4回の講座で1からスポーツコードの使い方を教えていただきました。
講座の最終課題では自分で分析したい映像を準備し、スポーツコードを用いての分析に挑戦。フィギュアスケートの要素間のつなぎ部分に着目し、分析を行いました。
基本的にはこの最終課題をもって修了となるのですが、ちょうどスポーツコードユーザーが集まるカンファレンスがあり、そこで学生プレゼンテーションコンテストを行うとの紹介を受けました。
せっかくなので、こちらにチャレンジすることにしました。
基本的には最終課題でやったものをそのまま使い、見事最優秀賞を頂くことができました。
その後、担当者に直談判して長期インターンとして業務に携わらせて頂くことになりました。
長期インターン中はスポーツコードを用いた野球の分析業務や、海外ユーザー事例の紹介記事の執筆を行いました。
このようにして僕は学生のうちにスポーツアナリスト業界に足を踏み入れることができたのです。
このインターンの経験は、後に新卒でスポーツ用品メーカーに入社できたことや、転職して今の仕事に就く際に大きく寄与していたと感じています。
実際にこの件に関して面接で聞かれたり、このときのアウトプットを面接官が資料として持っていたりしました。
自らチャンスを掴む準備を
こうして振り返ってみると、たまたまSAJがいいタイミングで開催され、たまたまフィットネスアポロ社が学生向けに講座をやっており、たまたま長期インターンで学生を受け入れられる状況で、単に運が良かったに過ぎません。
ですが、そのための情報収集や準備、日頃から様々なことに問題意識を持つなどをしていなければそのチャンスを掴むことはできないのではと感じています。
結局は運のところもあると思いますが、来るべきチャンスのために自ら主体的に動くことが重要だと感じています。
まとめ
あくまでも1事例になりますが、0から一歩踏み出した例として、誰かの参考になれば幸いです!
